ネットミルHEMSコントローラ

1.見守り用HEMSコントローラ
    弊社で電気の使用量および使い方から分かる 高齢者見守りサービス として監視装置を開発し6年前より事業化しいます。

    1分毎に使用電流を測定、1日24回、蓄積した電流値データを内蔵されたLTE (4G)によりクラウドサーバへ通信、クラウドで学習を行い電気の使い方が日常と異なる場合に関係者にメール配信する仕組みです。

    最近になって電力会社のスマートメータへの切り替えが進み、この付加サービスとして注目されている Bルートサービス の応用として1分値の電力量に着目した「HEMSコントローラ」を製品化しました。

      表1. HEMS (Home Energy Management System)
      

    スマートメータ付加機能 (Bルート)を利用しHEMSコントローラへ1分間の瞬時電力データをWi-SUN (Wireless Smart Utility Network) を介し取得することにより生活リズムを把握、見守りを行います。(図1)

図1. スマートメータBルートを利用HEMSコントローラ


2.システム構成と電力使用量の見える化

図2. システム構成と電力使用量の見える化


    下記、図3に示す上段のグラフが家庭の総負荷電流の変化、電気の使用量の大小を15分から30分間の総消費電力を積分法にるパターン化グラフです。
下段は操作電力量のグラフです。電気機器のスイッチ操作の有無、頻度をある時刻における測定電流の測定値とひとつ前の測定値の絶対値の差から累積度数分布法によりパターン化グラフです。



図3. 操作電力量グラフ


    閾値は累積時間30分間に測定間隔1分毎の総負荷電流の変化をパラメータ設定し、自動的にオン・オフを繰り返す冷蔵庫や温水便座ヒータの影響を排除します。また、季節による使用機器の変化にも対応します。

    閾値のラインを超えている電流値の時間は居住者が主体的に電気機器の操作を行ったと判断しています。

    この閾値のアルゴリズムにより単に電流の変化により一定時間前と比較判断する他社の「見守り」と異なり「リアルタイムの見守り」が可能となっています。

    生活リズム異常検知は総電力量と操作電力量の電流値が閾値より下回り、一定時間後に関係者にメール配信する仕組みです。
    現在運用中のサービスとして

        ● 生活リズム異常
        ● 生活リズム異常情報一時間前に送信する警告メール配信
        ● スイッチ操作時のメール配信
        ● 周囲の見守り者のパソコン、スマホからクラウドにアクセスし電力使用グラフの確認

    などの機能があるため「待つ見守り」から「今を見る見守り」が可能となっています。

    これらの機能の活用により、人による訪問や駆け付けなどの負担、プライバシーに配慮した見守りサービスを提供することが出来きます。